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サクラサク通信|さくら文研・代筆スタッフブログ

「小説」時々「テレビ」のち「映画」ところによって一時「アニメ」

2014/10/29

物語ジャンル……という言い方が正しいかどうかわかりませんが、最近はメディアを分け隔てなく鑑賞するように努めています。

つまり、文学であれば純文学、ミステリー、時代物、ラノベなどジャンルを問わず、その他映画やドラマ、コミック、アニメ、落語に芝居、浪花節からTVゲームに至るまで、これらはすべて「物語」でできていますが、こういったものに偏見なく体験を持とうと、そう思っているわけです。

私の年代(1970年代後半)であれば、漫画を読みすぎるとバカになる、ゲームをやりすぎたら不良になる、なんて言われたものです。

たしかに当時の漫画やゲームの一部には、非常に地下的な要素が多かったものです。
それだけに中毒性も高かった。
作り手側も意図していたことでしょう。
おそらく業界自体が自分たちの行っている事業に市民権を得ていないことを確信していたので、ニッチを狙ったのだと思います。

それがこんにち、大当たりしていませんか?

いわゆるオタクは完全に市民権を得たようです。
サブカルチャーという名のメインカルチャーが出回っています。

発端はITでしょう。
インターネットの普及によって、大転換が起こりました。
オタクやサブカルの根本世代は独り遊びの手段として元々MS-DOS、パソコン通信に通じていましたから、まさに時代が彼らに追いついたといってもおかしくありません。

「物語」というエンターテインメントにも、価値観の遷移、イノベーションの影響は如実です。
いわゆる純文学は、今でも文芸の主座を譲らぬように見えますが、実際のところ怪しいものです。市場はほぼ全般娯楽傾向です。
そもそも紙の本自体が瀕死の状態です。
電子書籍の登場、アマゾンなどネットショップの汎用化により、このままいけば既存の出版・流通はインターネットにくわれそうです。
また、小説でもテレビでも、運よくライトヒットした物語はスピンオフが増産され、それらは本や映像、アニメやITコンテンツなど、複数のメディアを股にかけ、世に送り出されます。
業界は一円でも多く稼いでおこうと必死です。

どうしてだと思います?

それは物語作品の寿命が短くなったからです。

最近の物語作品で100年読み継がれる作品があるでしょうか?

もちろん、文学は長寿を期して綴られるものではありません。
ひとつの目的があり、それに沿ったメッセージがあり……。
メッセージこそ物語がもつべき価値です。
さらにそのメッセージに普遍性があれば、紙や映像、デジタルというメディアを超えて広がってゆくことでしょう。

物語は、空気です。温度です。匂いです。
決して言葉ではありません。言葉は、その入れ物にすぎません。
ですが、私たちはつい言葉に走りがちで、大切にすべきメッセージを
ぼやかしてしまいがちです。

だから常に様々なジャンルの物語を、感覚として身につましておかねばならないと思います。
そしてお客様からの依頼で文章を綴らせていただく際、
たとえそれがどんなメディアに載ろうとも、伝えるべきメッセージを明確に押し出せる
ライティング・スピリッツを持ちたいと願っています。

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