さくら文研
さくら文研
 

さくら作文研究所は、小説・物語・随想・記事やビジネス文書など、あらゆるタイプの文章作成を代行する代筆専門サービスです。

さくら文研
 
サクラサク

サクラサク通信|さくら文研・代筆スタッフブログ

文筆業はつらいよ〜「ゴーストライターにゃあ、権利ノ花は咲かないねェ」

2014/10/14

あんまり同業者にあったことがありません。

よく考えたら、そもそも文章を書く人に会う機会自体がありません。

いやいや、みんな文章は書いているんですよ。
メール打つのも文章ですから、誰もが文章に親しんでいるんです。

でも、文章の仕事をしている、しかも文章単独で、という人は、あまり見かけませんね。

理由は単純です。

儲からない”からです。

特に、文章は、儲からない。それは私が太鼓判を押します。

じゃ、なぜ儲からないのか、ご説明いたしましょう。

私のようなゴーストライター、あるいはもっと広くくくればライターというお仕事は、いわゆる「クリエイター」というカテゴリに属するビジネスジャンルのひとつです。
たぶんそうです。
(一部そうじゃないという方もいらっしゃるかもしれません)

「クリエイター」なんて言うと、なんだかオサレに思われるかもしれませんが、ホントのところはそうでもありません。
むしろ「繰穢多」と言ってもいいくらい、厳しい商売です(これについてはまた別の機会にお話ししましょう)。

さて、クリエイターにはいろいろなお仕事があります。
デザイナー・カメラマン・イラストレーター・WEBディレクター・ミュージシャン・映像技術者などなど。
こういった人たちは、おのれの感性や技術をもって、世間に効率よく出資者の意図を頒布するのが生業です。

世間一般が想像する彼らのイメージといえば   珠玉の発想とテクニックで商業アートを駆使し、消費者に買物衝動を生み出し、テレビやネットで大人気。で、お金なんか蛇口をひねったみたいにジャブジャブ稼いで、小粋で、上品で、どこかキザで、正月はハワイ……と、まるで芸能人のように思われているかもしれません。
でもね。
実際誰もそんなにアイデアをパカパカ生み出せやしませんし、一人の技術なんて、タカがしれたものです。
中には汲めど突きぬ泉のようにアイデアを量産する人もいるかもしれませんが、そういう人は滅多にない。それはもう天才ですよ、天才。

そんな例外は脇へ置いておいて、世間一般でまあまあ成功しているクラスのクリエイターの主な収入は、権利収入

たとえば写真やイラスト。
著作権は撮った人、描いた人の物です。
もっとも著作使用権や出版権は別なので、カメラマンやイラストレーターが自由に頒布できるかと言ったらまた違うんですけどね。

音楽だってそう。
歌詞や楽曲、唄えば歌手も、演奏家も。
カラオケは歌声が使われないので、歌手に歌唱印税は入らないそうです。
売り出すのは歌手の力によるところが大きいのに。

まあ、そういうわけで権利収入が大きいのです。

ところがライターは……

まとまった文章になれば、本など出版物として、印税というものがありますが、言葉という物自体がもともと公共物みたいなものであり、それを組み合わせた「言い回し」にはさすがに権利が付かないようです。
もっとも屋号や商品名などには意匠権や商標登録など、純然たる権利がありますがね。

記事書き・コラム書きの仕事だって大変ですよ。
誌面レベルで記事自体には権利があるものの、実際どんな記事も一回読んだら「もうおしまい」です。
再頒布の可能性がない限り、権利なんてあっても無用の長物ですね。

で、結論。
文章書きには権利収入の見込みがない
その収入は、文字数や原稿用紙枚数に単純比例。
書けば書くだけ儲かるけれど、それだけくたびれる
「でも、それって労働の輝かしき当然じゃないの?」
あなたは、そうおっしゃるかもしれない。
しかしフリーランスという生き方は経営そのものであり、合理論に照らしてみても、そんな仕事はいつまでも続くものじゃない。

そうそう仕事があるでもなし!

権利収入=固定収入=安心経営 ←これが成り立たない不安!

じゃあ、やめれば

うーん。そう云われると……。

やっぱり……

この仕事、好きだし。

なんて(///Д///)

……クッ。

つまり「好きでやってます。苦しいけど」ってことが、言いたかったんです。今回は。
も、もちろん、好きってだけじゃ、できないです! そこは是非トモ、ご理解いただきたい!

さくら文研
さくら文研

さくら作文研究所
このサイトに掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
Copyright SAKURA text research institute All Rights Reserved.