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サクラサク通信|さくら文研・代筆スタッフブログ

お酒の効能〜奇跡の気付き、そして忘却。

2014/10/7

たまにお酒を飲むことがあります。

私が活動のベースにしているのは鹿児島県。
だからもっぱら芋焼酎をいただきます。
「酒中真あり」とはゲーテ翁の言葉ですが、誰と語らなくてもお酒を飲んでいると結構フラットな分析思考がおこるものです。

たとえば・・・・・・

 (さっきまで書いてたストーリー。あれってリアリティないよなぁ)
 (そういえばさっきのロジック、裏が取れてないままだった気がする)
 (あの登場人物は、必要か?)
 (どちらかというと、悪いのは主人公だよなぁ)


書いている時は素面(しらふ)なのに、何故か気づかないミスや矛盾。
のめりこんで執りかかっていると、結構あるものです。
そこでお酒を飲むと、邪念邪推が怠惰に押し流され、脳がフラットな状態にリセットされることにより、近視眼的に気付かなかった異常に「ああっ!?」と気付くわけですね。
そしてそういう時に気づく間違いに限って、案外「うわぁ……気づいてよかった。このままだったら大問題だよ」というような、とんでもないミスのことが多いようです。
いやあ、お酒って飲んどくものですよ。

そしてさらに、お酒を飲むときは、メモ帳は必携です。

さもないと、何か重大なことに気付いたとしても、翌朝になって覚えていることといえば「たしか、何かがおかしかったと気付いたような……」くらいのもの。
果たして何がおかしかったのか、一日中考えても思い出せず……「失せ物は、来た道を辿って探せ」の例えにならい、その日の晩も手酌をやる。するとすっかりいい気分になって酔いしれ、気が付くと朝……。
酔いがさめると気付いたことをすっかり全部忘れてしまっているわけです。
というわけで、メモは絶対必要ですね。

お酒と上手に付き合えば、物事は何でもうまくいきそうです。

でも、もしかしたらお酒は「飲んでる時くらい仕事は忘れろ」という優しさを発揮して、飲み手の記憶を捨て去ってくれてるのかもしれません。
もしそうだとすると、そこでお酒が狡いのは、他の何もかも捨てるのに、自身の旨さ・楽しい記憶だけは、そのまま残していくこと。
まったくもって“悪い恋人”ですね。
もっとも、それだから却って離れられないんですけど。

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