自分史レポート|こちら制作室
書籍や冊子を作る際に欠かせないのが「製本方式」です。仕上がりの見栄えや耐久性だけでなく、コストや用途に直結する重要なポイントとなります。本記事では、よく利用される4つの製本方式を比較しながら、それぞれの特徴と適した使いどころを紹介します。
平綴じは、二つ折りにしたページを重ねて背をホチキスや針金で綴じる、もっともシンプルな製本方式です。コストが安く短納期に対応できるのが魅力ですが、耐久度は控えめで厚冊子には不向きです。
用途:ページ数の少ない冊子やパンフレット、配布資料などに最適で、大量印刷にも適しています。学校のテキストや地域の会報、イベント配布用の小冊子として広く利用されています。
無線綴じは、背の部分を接着剤で固め、表紙で全体をくるむ方式です。文庫本や新書の多くがこの形式で、コストは中程度ながら厚みのある冊子にも対応できます。耐久性は平綴じより高く、読みやすさと見栄えのバランスに優れています。
用途:書籍、マニュアル、カタログなど幅広い用途に対応し、大量印刷に向いています。さらに同人誌や即売会でも定番の製本方法として愛用されており、趣味から商業出版まで幅広いニーズに応えます。
並製本は、厚紙の表紙で本文をくるむ製本方式です。無線綴じや中綴じと組み合わせて仕上げられることが多く、基本的にブックカバーがつきます。軽量で扱いやすく、比較的安価に制作可能です。
用途:耐久性は上製本に劣るものの、普及本や参考書、実用書には最適です。雑誌的な書籍や日常的に使う本に好まれ、携帯性や手軽さを重視したい場合に適しています。
上製本は、厚いボール紙に布や紙を貼った堅牢な表紙を用い、本文を糸や接着剤でしっかり綴じる高級仕様です。ブックカバーがつき、しおりひもや函付が加わることもあります。重厚感と保存性に優れるのが最大の特長です。
用途:コストは高めですが、仕上がりの存在感は格別です。記念出版や社史、全集、美術書、公式記録集など、特別な一冊に選ばれることが多く、大量印刷にも対応可能です。
ここまで紹介した4つの製本方式は、それぞれに長所と短所があります。コストを抑えたいなら平綴じ、汎用性を求めるなら無線綴じ、軽快さと実用性なら並製本、重厚感や保存性を重視するなら上製本がおすすめです。
制作したい書籍や冊子の目的や利用シーンに合わせて製本方式を選ぶことが、満足度の高い一冊に仕上げる鍵となります。原稿の代筆を依頼する際も、完成形を意識して製本方式を決めておくと、より理想的な書籍づくりが可能です。
「長編原稿プラス」は、代筆専門「さくら作文研究所」の運営する原稿作成代行サービスです。「本を出したい」「自分を表現したい」――その想いは万人の根底にあるもの。小説のゴーストライティングを専業としていた時代から培った『原稿力』を駆使し、原稿作成と自費出版のサポートで、みなさまの夢の実現に力を尽くします。
代筆家。 鹿児島出身。広告制作を経て文章クリエイティブに携わり、2010年に小説代筆専門「小説代理原稿連合会」を設立。2014年にフリーランスとなり、「さくら作文研究所」をはじめ数々の代筆ブランドを運営する。手紙・スピーチなど短文原稿の他、小説・自分史等の長編原稿を手掛け、400件以上の受注実績を持つ。著書に『読ませる個人史のつくりかた』『創作系ゴーストライターのつくりかた』『落語随想 八世可楽解釈』などがある。
ゴーストライティングのために書影をご紹介できないのが残念でなりません。
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※ グループサイト「さくら作文研究所」の作成動画です。