自分史レポート|こちら制作室
自分史や自伝を出版しようと考えたとき、最初に壁になるのが「タイトル」です。
タイトル次第で、読み手の印象も、作品の価値も、大きく変わります。
凡庸なタイトルで後悔する前に、伝記ライターの現場で培ったコツを押さえておきましょう。
タイトルは「本の顔」であると同時にキャッチコピーです。
内容をあらわしつつ、読んでみたいと感じさせる興奮を帯びていなければなりません。
ただインパクトがあればいいのではなく、全編を読み直してから改めてタイトルを見たときに、
「なるほど、そういうことか」と心に響く感動が生まれることが理想です。
読者は本を手に取るとき、タイトルから「これは自分に関係ある」「読んで得をする」という確信を得ます。
逆に無味乾燥なタイトルでは、せっかくの自分史が埋もれてしまいます。
一瞬で心をつかみ、読後には納得させる。それが良いタイトルの条件なのです。
ありがちなパターンは以下です。
一見すると悪くないのですが、これらは誰でも思いつく「逃げ道」です。
なぜこうしたタイトルに落ち着いてしまうのでしょうか。
タイトルは何しろ作品の「顔」ですから、最初はご本人が真剣に考えます。
候補をたくさん出しますが、かえって迷いが生まれるものです。
客観的な意見が欲しくて家族や友人に相談するのは、悪くない選択です。
しかし、自分が「これがいい」と思っていった案が、まわりから「それはないでしょ」と否定され、
やがて議論が白熱し、半分喧嘩腰の口論になることもあります。
その結果、「もう面倒だから無難なものでいい」となり、
凡庸なタイトルに収まってしまうのが典型的なパターンです。
本人の思いや人生の独自性は置き去りになり、ありきたりな言葉が選ばれてしまう。
こうして自分史の顔は、平板な印象で固まってしまうのです。
良いタイトルにはいくつかの共通点があります。
例えば、本人の口癖や綽名をうまく取り入れるとインパクトが増します。
こういうアイデアは、ご家族やご友人から出がちなのですが、ご本人が嫌がる場合が多く没になることも。
周りの方も、せっかく提案する際は、慎重にタイミングを見て勧めてください。
タイトルを考える際には、以下のステップを踏むとよいでしょう。
例えば、「風に逆らって歩む|佐藤太郎自伝」。
このようにすれば、フレーズで印象をつくり、サブタイトルで作品の種類と本人名を明示できます。
もし書店流通を考える場合、注意すべきルールがあります。
差別用語や侮辱表現、有名人の名前を流用したタイトルは、よほど理由がなければ認められません。
良識的な出版コードが存在するためです。
ネット流通の場合は比較的自由度が高く、検索性を意識したタイトルづけが有効です。
Amazonや電子書籍ストアに登録する際は、サブタイトルにキーワードを入れるとヒット率が高まります。
凡庸なタイトルでは、せっかくの自分史が埋もれてしまいます。
読まれるタイトルを工夫し、作品を未来へしっかりと残しましょう。
伝記ライターはそのお手伝いをいたします。
「長編原稿プラス」は、代筆専門「さくら作文研究所」の運営する原稿作成代行サービスです。「本を出したい」「自分を表現したい」――その想いは万人の根底にあるもの。小説のゴーストライティングを専業としていた時代から培った『原稿力』を駆使し、原稿作成と自費出版のサポートで、みなさまの夢の実現に力を尽くします。
代筆家。 鹿児島出身。広告制作を経て文章クリエイティブに携わり、2010年に小説代筆専門「小説代理原稿連合会」を設立。2014年にフリーランスとなり、「さくら作文研究所」をはじめ数々の代筆ブランドを運営する。手紙・スピーチなど短文原稿の他、小説・自分史等の長編原稿を手掛け、400件以上の受注実績を持つ。著書に『読ませる個人史のつくりかた』『創作系ゴーストライターのつくりかた』『落語随想 八世可楽解釈』などがある。
ゴーストライティングのために書影をご紹介できないのが残念でなりません。
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自分史作成インタビュー②
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