スピーチ・演説・発表の原稿代筆・文章作成
スピーチとは?
スピーチの特徴は、ライブであることです。聴衆は話者という個性を介して、「話者の意見」としてスピーチ内容を受け止めます。
書き言葉の文章も、筆者の存在を前提にする場合がありますが、どちらかというと公正・中立です。
- 読ませる文章【文字原稿】
原稿が存在し繰り返し読める(反復性)。
時間が経ってから読み直せる(資料性)。
伝わるのは言葉通りの内容(限定性)。
- 聞かせる文章【スピーチ】
話した言葉は音になって流れ、録音しない限り再聴できない(一回性)。
話し方や仕草で文意以外のニュアンスを伝えられる(演出性)。
話しをしながら聞き手の理解度を確かめ、伝え方を変更できる(柔軟性)。
スピーチの分類
スピーチは大まかに以下の三つに分類できます。
- セレモニー系(ごあいさつ・顔見せ)
イベントの一部として設けられたコンテンツ。主催者・代表者・来賓が語る。「なくてもよい」が、「なくてはならない」。
- レポート系(発表・プレゼン・講演)
説明や報告など、スピーチ自体が目的となるコンテンツ。
- 混合系
セレモニーとレポートの両方を兼ねる。
例:結婚式の仲人挨拶
役割としてはセレモニー的で、新郎新婦の生い立ちや、二人のなれそめを語るところはレポート的。
弔辞も、両方を兼ねている。
具体的なパターンとして以下のようなものがあげられます。
- ごあいさつ
会長挨拶・社長挨拶・理事長挨拶・校長挨拶・PTA会長挨拶・来賓挨拶
シチュエーション:学校行事・会社設立周年式典など
- プレゼンテーション
社内プレゼン・社外競合プレゼン・商品説明・企画説明。
相手の理解や賛同を得るためのトーク。
- 発表
研究発表・研修報告・進捗報告など、業務や学習の成果を述べる。
内容はもとより、当事者としての発言を期待される。
- 訓示
社長訓示・校長先生のことばなど。
上役から下位へのいましめ。「ごあいさつ」と連結することが多い。
- 講演
受賞者講演・スポーツ表彰者講演・団体卓話など。
成功者・エキスパートとして、体験や理念の主観的意思表示が期待される。
- 祝辞
式典等で来賓が慶賀を祝し、今後の弥栄を祈り、励ます。奉書を読む形式が認められる。
- 謝辞
式典等で代表者が来賓の厚情に感謝することば。告別式で喪主が会葬者に述べるお礼のことば。
- 弔辞
葬儀の際、友人など故人の親しかった人物が、故人に語り掛ける形をとって、会葬者とともに故人を偲ぶ。
原稿作成上のポリシー
「基本」に忠実に
スピーチの基本は「感謝に始まり感謝に終わる」。
冒頭「この席にお招きいただき光栄です」。ラストは「ご清聴ありがとうございます」。
この基本を守れば、その間で柔軟な展開を用いることができます。弔辞でジョークを言って聴衆をほろっとさせる、といったことも可能です。
読みやすい原稿を。
代筆作成した原稿は、繰り返し読んで本番に備えていただきたいと思いますが、数回の練習でもなるべくよどみなく読み上げられるように原稿作成します。
聞きやすい原稿を。
どんなスピーチにも、聞かせどころがありますが、それ以外は、どうしても退屈な時間が生じます。
聞き手の「緊張」と「緩和」を配分し、ダレ場を感じさせない原稿を制作します。
些細なことでもお尋ねください。
お問い合わせは✉から。