「もしあの時違う選択をしていたら」 ─創作でふくらむ“IF自伝”

「自分の人生を本にしたい」──その願いは、年齢や立場に関係なく、多くの方が一度は抱くものです。

とはいえ、「書き出しがわからない」「ただ事実を並べるだけではつまらない」と感じてしまうのも自然なこと。

創作要素を取り入れた“IF自伝”なら、
あなたの人生がひとつの読み物として立ち上がります。

過去の分岐点を物語に仕立て直すことで、
「読み手の記憶にも残る」──そんな一冊が生まれるのです。

◆このページのコンテンツ

自分の人生を本にしようと思うとき、真っ先に心に浮かぶのは
「こんな平凡な人生、誰が読むのか？」という疑問です。

しかし、もし現実に少しだけ“創作”を加えるとしたらどうでしょうか。

・過去の自分と未来の自分が出会う
・人生の岐路で選ばなかったもう一つの道へ進んでみる
・ある日、突然時代を超えて旅に出る

──そんな「もしも」の発想を取り入れることで、あなたの人生は一つの“物語”として生まれ変わるのです。

“IF自伝”の魅力は、過剰に空想的になる必要がないという点にもあります。

たとえば、
・「あの時転職していたら」
・「もう少し勇気が出せていたら」
・「あの人と結婚していたら」
──誰もが一度は想像する「別の人生」を、そのまま物語に組み込む。

回想・夢・妄想という形で現実と融合させることで、説得力も共感も得られます。

さくら文研のご依頼いただいた内容で「これは面白い！」という例をお知らせしましょう。

少年時代の超人化
小さい頃からプロレスラーにあこがれていたご依頼者様自身が、少年レスラーとして活躍するという内容。超能力混じりにハチャメチャな技で実在のレスラーをなぎ倒します。物語後半が急にグーニーズ的な少年冒険モノになるところなど、奇抜な展開も魅力でした。

悪の糾弾
上司の理不尽で会社を辞めることになったご依頼者様が、上司と会社の悪事を糾弾するために、フェイクを混ぜた企業小説を考案され、その作品を代筆しました。ご依頼者様が会社に乗り込んで悪事を喝破するところにカタルシスがあります。

友との再会
親友を亡くされたご依頼者様が、「バンドのCDを出す」という約束を叶えるために、ご友人が生きているという仮定の下で作成した物語です。
【ご依頼者様の声】ページに、作成プロセスのインタビューがあります。

創作を交える以上、“どこまでが事実か”が読み手にとって気になるところです。

そこで重要なのが、現実の人間関係や出来事を「核」にして物語を構成するという視点。

・親との会話に「もしも」の展開を挟む
・子どもや部下に自分の過去を語る設定にする
・架空の友人との対話形式にする

そんな工夫で、読者は「この話、本当かも」と思い始めます。
現実とフィクションの境界線を曖昧にすることが、IF自伝を面白くするコツです。

まずは、自分の人生の中で「あの時こうしていれば…」と思う瞬間を3つほど挙げてみてください。

そのうち一つを選び、そこから物語を膨らませていくのです。
「書く」のではなく「語る」つもりで取り組めば、筆は驚くほど進みます。

ある程度書き進めたら、プロの代筆者に相談するという選択肢もあります。
軌道修正や仕上げの編集を任せることで、読める作品に生まれ変わるからです。

自分の人生を振り返るという行為は、単なる回顧ではありません。
言語化することで、「自分はこれだけ歩いてきた」という確かな実感が生まれます。

さらに創作を通して他者に語れる物語にすることで、
自分だけの人生が「誰かの心に届く物語」へと昇華されるのです。

実際に“IF自伝”を書いた方からは──

「これは本当にあなただけの、あなただけが書ける物語」
──その事実に気づいたとき、人ははじめて自分の人生に“肯定”を感じられるのかもしれません。