しおりを作るときに迷わないためのヒント集

はじめて「しおり」作成の担当になったとき、多くの方は不安になります。
修学旅行の引率であっても、研修の案内であっても、式典の記念冊子であっても、参加者に渡すしおりは案内役そのものだからです。
ここでは、読みやすく実際に役立つしおりのフォーマットや例を紹介します。
「どうまとめればいいのか分からない」という悩みに寄り添い、安心して作れる道しるべにしていただければ幸いです。

◆このページのコンテンツ

しおり作りの基本ポイント

しおりを作るうえで大切なのは、読む人の立場に立つことです。
作り手が「伝えたいこと」を並べるよりも、受け取った人が知りたいことを過不足なく載せることが大切になります。

しおり作成の基本3原則

情報はシンプルに、見やすく整理する
流れを時系列や場面ごとに分けて示す
読みやすいサイズ・書体・色でまとめる

しおりは「ガイド」として機能するものです。
必要最低限の情報を安心して読める形でまとめる。これだけで「良いしおり」になります。
逆に、盛り込みすぎると混乱の原因になるので注意してください。

しおりフォーマットの基本形

しおりの形は多様ですが、基本的な流れには共通するものがあります。
以下は、どのシーンにも応用できるフォーマットの基本形です。

【しおり基本フォーマット】

表紙（タイトル・日付・主催）
あいさつ文（主催者や代表のことば）
目的・テーマ（イベントの趣旨）
スケジュール表（時系列でわかりやすく）
場所や会場案内（地図・注意点）
参加者へのお願い事項（持ち物・マナー）
緊急連絡先や問い合わせ先

これだけで最低限のしおりは成立します。
さらに余裕があれば「豆知識」「楽しみ方のヒント」など、読み物としての楽しさを加えても良いでしょう。

目的別しおりの実例

修学旅行のしおり

修学旅行では、集合時間やバス移動の流れが中心になります。
生徒が迷わないよう、ページ冒頭にタイムテーブルを大きく掲載するのが基本です。

例：
・集合場所・時刻
・班ごとの自由行動ルート
・宿泊先案内（部屋割り）
・緊急時の対応（先生・引率者の電話番号）

病院の入院案内しおり

病院のしおりは、患者さんや家族が安心できるよう手続きや持ち物を明確にする必要があります。
特に初めて入院する方にとっては大切な手引きです。

例：
・入院日までの流れ
・必要な書類や持ち物
・面会時間・注意事項
・支払い方法や費用に関する案内

式典や記念行事のしおり

式典の場合はプログラム構成が中心です。
時間配分と演目の順序を明記することで、進行をスムーズにします。

例：
・開会の辞
・来賓紹介
・講演や発表
・閉会の辞
・記念撮影の案内

完成前のチェックリスト

しおりは完成してからの見直しが重要です。
以下のチェックリストを確認することで、「落ち」がないかを防げます。

しおり完成チェックリスト

日付・場所・時間に誤りはないか
名前・肩書などの表記は正しいか
連絡先が確実に届くものか
不要な情報が混ざっていないか
紙面のバランスは見やすいか

特に数字や固有名詞の誤記は大きなトラブルに直結します。
複数人で確認する「チーム校正」を取り入れると安心です。

代筆や外注という選択肢

しおり作成を任されても、本業の仕事や日常業務で手が回らないこともあります。
そんなときはプロの代筆サービスを利用するのもひとつの方法です。

代筆に依頼するメリット：

短期間で完成度の高い原稿ができる
レイアウトや言葉づかいの不安がなくなる
第三者の目線で整理された内容になる

「誰かに頼るのは恥ずかしい」と思う必要はありません。
大切なのは、受け取った人が安心して読めるしおりになっているかどうかです。
無理をして不完全なものを出すより、プロに委ねることで参加者への配慮が行き届いた形になります。

しおり作りに迷ったら、気軽に専門家へ相談してみてください。

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