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自分史や小説を代筆で原稿化したあと、ほぼ必ず浮上するのが出版の話です。
Amazon KDP や電子書籍リリースならオンラインのハウツーが豊富にあり、比較的わかりやすい。
しかし「書店流通」となると事情は複雑。出版社ごとに料金や仕組みがまったく違い、まさにブラックボックスです。
ここでは初めての自費出版で後悔しないための注意点を整理し、冷静に判断する材料を提供します。
◆このページのコンテンツ
まず直視すべきは、「書店流通では売れない」という冷厳な事実です。
出版市場は長期的に縮小し、街の本屋は次々と閉店。残るのはショッピングモールや駅ナカの大型店程度。
本の購入はネット中心に移行しています。
書店の魅力として「偶然の出会い」「地域作家コーナー」「本の福袋企画」などが語られます。
しかし、それらはあくまで試みであり、売上全体を押し上げるほどの力はありません。
もし書店流通を選ぶなら「ビジネスとして利益を出すのは不可能に近い」と覚悟することです。
自費出版を収益目的で考えるのは危険です。
著名人でない限り、本で生活費を得るのはまず不可能。
そこで大切なのが出版を広告・ブランディングの一環と位置づける姿勢です。
「売るため」ではなく「残すため・見せるため」と割り切れば、自費出版の意味は大きく変わります。
自費出版のトラブルで最も多いのが「思った以上に高額になった」というケースです。
見積書に「印刷・製本」しか書かれていなくても、実際には以下の費用が追加されます。
「一式」とだけ記載された見積もりは要注意。
契約解除の条件、増刷時の費用、途中キャンセル時の返金有無なども必ず確認してください。
ネット上の自費出版サービスは「全国の書店に並びます」と宣伝することがあります。
しかし実際には、出版社が卸に登録した本を、書店が仕入れるかどうかは書店の判断です。
つまり、契約したからといって必ず棚に並ぶわけではありません。
多くのサービスでは「弊社で印刷・製本をした方のみ流通対象」という条件が付いています。
その仕組みのおかげで費用を下げているものの、安さだけで判断すると失敗につながります。
本は出しただけでは誰にも知られません。
新聞・雑誌・ネットで取り上げてもらうには広告費が必要であり、その額は出版費用に匹敵することもあります。
出版社が広告を担う場合もありますが、多くは別料金。
現実的に著者ができる宣伝は以下の通りです。
出版を広める責任は、最終的に著者自身にあると考えてください。
印税についても誤解が多い部分です。
自費出版では印税率は低く、ほとんどが「著者が直接販売した分だけ利益になる」という形です。
在庫問題も深刻です。
出版を思い立つ前に、どのくらいの部数を本当に必要とするかを冷静に考えるべきです。
最後に、自費出版を検討する人が必ず押さえておくべき3つのチェックリストを示します。
1.費用の内訳を明確にする
「一式」ではなく項目ごとの見積もりを要求する。
2.書店流通の現実を理解する
「全国書店に並ぶ」という言葉を鵜呑みにしない。
3.出版目的を明確にする
売上を狙うのか、記念に残すのか。目的が曖昧だと失敗に直結する。
さくら文研は、ご依頼者様から書店流通をご用命いただいた場合、外部委託いたします。よほどの限定条件がない限り、どこの業者を使うかを明示します。
外部の出版代理店やサービスを利用し、お客様の予算と目的に応じて最適な発行元を選別します。
「安かろう悪かろう」に陥らないよう、信頼できる委託先を厳選し、
代筆で仕上げた原稿を最も効果的な形で世に送り出すことを重視しています。
自費出版は夢でもあり投資でもあります。冷静に見極め、後悔のない一冊を実現してください。
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