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会葬や法要のお手紙マナー|頭語・結語から忌み言葉まで正しい書き方解説

 

会葬や法要のお手紙マナーを正しく理解する

会葬や法要のお手紙マナーを正しく理解する

弔事に関するお手紙は、他のどんな文章よりも細やかな配慮が求められます。
一般的な挨拶文やビジネス文書であれば、ある程度レトリックや工夫でまとめられます。
しかし、葬儀・法要に関するお手紙だけは「知らなければ書けない」性格を持っています。
形式を誤れば「無礼」「常識がない」と受け取られることもあり、相手との関係に影を落とすことになりかねません。
ここでは、一周忌などの法要で参列できない旨を伝える際の手紙マナーを整理し、
日本語文化の奥深さと注意点をわかりやすくご紹介します。

◆このページのコンテンツ

会葬お手紙マナー

頭語・結語の扱い方

通常の手紙では「拝啓」「敬具」といった頭語・結語を必ず添えます。
しかし、会葬や法要に関する手紙では基本的に不要です。

具体的には次の通りです。

  • 喪主側の「会葬案内」や、弔問側の「欠席の連絡」には頭語・結語は付けない
  • 「会葬御礼」や「年忌法要のお礼状」では、頭語・結語を付ける場合が多い
  • 頭語を付ける場合でも時候の挨拶は省略し、「先般はご会葬いただき…」と本題に入る

形式を尊重しながらも、余分な装飾を避け、簡潔にまとめる姿勢が求められます。

葬儀手紙のルール

死の表現と忌み言葉

弔事文で最も気をつけるべきは言葉の選び方です。
表現を誤ると、不謹慎と受け止められる危険があります。

喪主側が出す会葬案内や御礼では「死去」「他界」「永眠」といった直接的な表現を使って問題ありません。
弔問側が欠席を伝える手紙では「訃報に接し」が適切です。直接的な語を避けるのが無難です。

忌み言葉として避けるべき語例:

  • 「ますます」「いよいよ」など繰り返す音を含む語
  • 「別離」「おしまい」「不幸」など不吉に響く語

ただし「逝去」は死去の敬語表現であり、使用が認められています。
敬意をもった表現と認識されているからです。

忌み言葉の注意点

「逝去」という言葉の位置づけ

「逝去」は死去を丁寧にした言葉ですが、使い方には注意が必要です。

間違った使い方:

  • 「父が逝去しました」 → 誤り。「父が他界しました」が正しい
  • 「弊社代表逝去につき」 → 誤り。「弊社代表死去につき」が正しい

「逝去」はそれ自体が敬語のため、「ご逝去」とすると二重敬語になります。
ただし新聞やテレビで多用され、現在は許容されつつあります。

また皇室では特別な用語があります。
天皇は「崩御」、皇族や高位の人物には「薨去」、皇后は「薨去」とされます。
このように、立場によって表現が分かれるのも日本語の特徴です。

逝去の意味と使い方

ご香典を供える場所の表現

香典の表書きや添え状にも注意が必要です。宗教や時期によって適切な表現が異なります。

四十九日までは「ご霊前」
四十九日以降は「ご仏前」
この区別は大切です。一周忌の法要で香典を送る場合は必ず「ご仏前」とします。

ただし、神式やキリスト教など他宗教では統一した答えがありません。
その場合は次のような工夫が考えられます。

  • 無難に「ご仏前」で通す
  • 「お供えください」と表現し、供える場所を特定しない
  • 「ご遺影のおそばにお供えください」と記す(やや好みが分かれる表現)

このように、宗教的背景に配慮しつつも、遺族への敬意を第一に表現を選びましょう。

香典とお手紙のマナー

日本語文化に宿る弔事の言葉

弔事における表現は、形式的で厳格に思えるかもしれません。
しかし、その背後には「言葉を尽くして相手への敬意を示す」という文化があります。

現代の私たちにとっては難解に映る部分もありますが、そこに日本語の歴史や精神が息づいています。
正しい言葉を選ぶことは、単なる形式の遵守ではなく、相手を思いやる心の表現なのです。

弔事と日本語文化

さくら文研では、会葬御礼や法要のお手紙の代筆も承っています。
形式や表現に迷われる際は、ぜひ安心してご相談ください。

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