“誰にも言えない過去”を、自分史にする人たち｜その動機と行き着く先

成功者の栄光、平凡な日常、敗北の記憶──自分史の素材は千差万別です。しかし近年、「人に語れなかった過去」を書き遺そうとする人が急増しています。それは懺悔でも、報告でもなく、静かな決意の表れです。このページでは、そうした人々がなぜ自分史を選び、何を得たのかを深く掘り下げます。自分の中に、まだ言葉になっていない何かを抱えている方にこそ、届いてほしい内容です。

◆このページのコンテンツ

自分史は“告白の場”ではない

「誰にも言えなかった」「誰も知らないと思っていた」そのような過去が、静かに原稿用紙の上に綴られていきます。けれど、それは決して“告白”ではありません。自分史は「謝る場」でも「訴える場」でもなく、あくまで“意味づける場”です。

それまで意味のなかった出来事が、文章の中で一つの線に変わる。点が繋がる瞬間、自分自身の“語り”に立ち会うことになります。だからこそ、人は誰にも言えなかった過去を、他人のためでなく「自分のために」書き遺すのです。

誰にも言えない過去を書く人たちの３タイプ

では実際に、「言えなかった過去」を自分史に書く人にはどのような傾向があるのか？代筆依頼の中から、典型的な３つのパターンをご紹介します。

① 過去に対する罪悪感が強い人
　　例：家庭崩壊、仕事の失敗、親族との絶縁など。
　　語れない記憶として封印されていたが、それが人生を支配していた。
② 他者に理解されなかった経験を持つ人
　　例：不登校、虐待、性被害、宗教や思想の葛藤など。
　　周囲が理解を示さなかったため、語る機会を持てなかった。
③ 表に出ない“裏の顔”を生きてきた人
　　例：非正規雇用のジグザグな人生、裏稼業、芸能・夜職など。
　　公的な履歴には載らない物語がある。

これらのタイプの方々が、自らの言葉で語ることを選ばず、あえて「代筆」という方法を取ります。そこには、感情の整理と距離の取り方が関係しています。

なぜ「今」、自分史に書こうとするのか

“今”というタイミングには意味があります。いくつかの共通動機が見えてきます。

人生の節目にさしかかった
　　→定年、離婚、喪失などをきっかけに、自分の歴史を整理したくなる。
心のモヤモヤを言語化したい
　　→カウンセリングでは得られなかった納得を、自分の中に見出す試み。
次の世代に何かを渡したい
　　→孫や子供に直接は語れないが、記録として遺したいという意識。

いずれも「整理」「確認」「受け渡し」という心理の延長線上にあります。つまり自分史は、人生の“棚卸し”ではなく、“意味の継承”です。

その後、彼らに何が起きたのか

「書いてよかった」「気持ちが軽くなった」── この言葉は、決まり文句のようでいて、実際の依頼者の多くが漏らす本音です。

文章化することで“過去”が“過去”として確定されます。言葉にならなかった体験が、記録として扱えるものになることで、人は前を向けるようになります。

一方で、自分史を書いたことを他人に話さない方も多い。それでもいいのです。これは誰かに見せるためではなく、自分自身が納得するための記録だからです。

あなたにも、心の中にしまってきた“物語”があるかもしれません。それを、今、誰にも知られず書いてみたいと感じたのなら──その衝動を大切にしてください。さくら文研は、その記録を代筆するプロフェッショナルとして、静かに寄り添います。

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「自分史は人生のデトックス」です。
記憶を紐解いて人生を洗い流す――事実は消えませんが、記憶の中の解釈は、如何様にも変えることはできます。人生を肯定するために自分の人生を見つめなおすプロセスが、自伝作成です。

百人の人生があれば、百タイプの自分史があります。内容の掘り下げかたや切り口を工夫すれば、お一人の人生を、いくつもの見方で作成することができます。
そうして完成した自分史は、自分だけのものでなく、ご家族や友人、その他の方々へ多様な示唆を与える書物となることは間違いありません。

さくら文研は自分史代筆・作成代行に実績があります。些細なことでも結構です、お気軽にご相談ください。

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