無料でできる個人出版後の5つの行動(やや斜めの味付け)

個人出版を終えたあと、次に何をすればよいのか悩む著者は多いです。出版社や営業経験がなくても、費用をかけずにできる行動で作品の価値を高めることが可能です。この記事では、著者が無理なく実践できる5つの具体策を紹介します。
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SNSでの情報発信と交流
SNSは無料で始められ、幅広い読者や同業者とつながれる貴重な場です。書籍の紹介だけでなく、制作過程や執筆の思いを発信し、共感を呼びましょう。コメントやメッセージにはできるだけ返信し、交流を深めることがポイントです。
しかしSNSで新規アカウントをつくり、それを単独で利用しても、タイムラインの滝のしぶきと消えてしまう可能性が大です。直で紹介するのでなく、ブログや自前WEBサイト、販売ページを用意し、シェアをするようにしましょう。なお、本腰でSNSをするなら、パーソナルの強化をお勧めします。何かの手段ではなく、SNS運営そのものを目的として、日々投稿してください。

読者からの感想を集める仕組み作り
読者の感想は著者活動の糧になります。SNSで感想を呼びかけたり、メールフォームを設置したりして手軽に集める工夫をしましょう。感想を得たら感謝の言葉を返すことで読者の満足度が高まり、口コミにもつながります。
とはいえ、実際に直でメールやDMがくるなんてことは、ほぼありません。「読書メーター」や「ブクログ」のような読書ログサイトの方が、いつの間にか言及されている可能性が高いです。目を通すことにしましょう。
Amazonレビューは時として炎上しますが、「悪評は無名に勝る」の言葉通り、★が皆無より★1を付けられた方が売れ行きが上がるケースがあります。けなされてもめげずに!

無料イベントや読書会への参加・開催
地域の図書館やコミュニティセンターで行われる無料の読書会やイベントに参加しましょう。自身で開催することも可能です。直接の交流は読者の生の声を知るチャンス。宣伝も兼ね、信頼関係を築けます。
ただし、こういう場にはかなり意識の高い人や読書オタク・文学マニアが大勢生息しています。彼らの承認欲求・自意識たるや、人間の業の深さを見るばかりです。心穏やかにセルフパブリッシングを行いたい人は、外野から眺めましょう。

ブログやメルマガで定期的な発信
ブログやメルマガは無料で続けやすい情報発信手段です。新作の告知や執筆の裏話、日常の気づきなど多様な内容で読者の関心を引きつけましょう。継続することでファンの基盤作りに役立ちます。
ブログはネット上ではいささか「昔人気のあったツール」という印象がありますが、いまなおnoteやはてなブログなど検索に強いチャンネルもあります。作品宣伝のみならず、日々の雑感を書きつけておけば、あなたのパーソナルの周知と並行して作品への関心をも醸成することができます。SNSと連動してやってみてください。
メルマガは、実際にファンが増えた状態なら意味があるでしょう。

仲間と協力した共同プロモーション
同じジャンルや志を持つ著者仲間と連携してプロモーション活動を行う方法です。SNSでの相互紹介や合同イベントなど、費用をかけずに広範囲へアプローチできるため効果的です。
いわゆる同人です。仲間と情報を共有するのは有効な感じもありますが、出版や創作とは別の楽しみとも言えます。文学フリマなどの巨大イベントも、個人で参加する楽しみもあります。必ずしも仲間がいるとは限りません。古来より、文芸同人は続かないものです。書き手は孤高なのです。
