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12月25日、世界中の家庭に“サンタクロースからの贈り物”が届く日。
けれど本当に面白いのは、靴下の中身ではなく、そこに添えられた「手紙」かもしれません。
笑いを誘うメッセージ、思わず泣かされる一文、突拍子もないリクエスト──。
今回は、サンタクロースが密かに読み上げている(かもしれない)、傑作メッセージ集をご紹介します。もちろん架空です。季節外れのサンタネタで申し訳ありません笑
◆このページのコンテンツ
「うちにもWi-Fiください」 サンタが配るのはプレゼントだけ、と思いきや、通信インフラまでお願いされていた例。 子どもにとっては「Wi-Fi=楽しい世界の扉」。それをサンタが握っていると思っても不思議ではありません。
所感(さくら文研代表):あははと笑える感じもしますが、宇軍はスターリンクがなければ某おろしやに瞬時に消されたかもしれないと思うと命がけです。Wi-Fiは多くの先進地域でもはやライフライン。水道や電気・ガスといった利便の無い人々へも、サンタ氏が財政投融資でプレゼントしてあげてほしいものです。
「地球をまるごと元気にして」 壮大すぎるお願い。世界平和でも環境保護でもなく、ざっくりと“元気にして”。 こんな一文が靴下の中に入っていたら、サンタも返答に悩むことでしょう。
所感:かつてNTV『笑点』で、五代目円楽師匠が司会をしていた時に、歌丸師匠がこういう回答をして会場の空気を換え、座布団をゲットしていましたね。非常に優等生的回答で、個人的にはあまり好きではないですねえ。
「うちのお父さんにもやる気をください」 家庭の事情が垣間見える一通。サンタが届けるべきは勇気か、目覚まし時計か……? 読み手の笑いと共感を誘う、家庭内ユーモアの代表例です。
所感:昔はこの手の話題はしみじみとした家庭情緒に見過ごされてきましたが、氷河期世代の問題や8050といった少子高齢化社会に苛まれる現代においては洒落になりません。鬱などの精神疾患の方にやる気を押し付けるのも問題です。「ヤルハラ」とか言われたりして。
「トナカイって夜も見えるの?迷子にならない?」 完全な質問形式。プレゼントより心配が先行するタイプ。 「サンタクロース=動物を使う交通機関の運転士」と理解している節も。
所感:これ、もっとすごい話題がありまして。どんな子供たちもいつしかいい年になって「サンタはいない」という真実(という俗説)を理解することになるのですが、サンタと一緒にトナカイまで「架空の動物」と思い込み、実在しないと思っている人が一定数いるのだとか。これは風説の大暴投。
「サンタさんへ。私、ことしはしずかにしていたとおもう」 「と思う」の弱さが絶妙。 自信がないけれど、ちゃっかり評価されたい。人間味あふれるやり取りに、読み手の笑みもこぼれます。
所感:いいねえ、尾崎放哉の「咳をしても一人」を思わせる、自由律詩の現代俳句のようですよ。
「おかしはやめてください。ははおやがうるさいから」 プレゼント内容の指定より、先に「親対策」。 こういった“配慮型リクエスト”に、サンタもきっとほっこりしているはずです。
所感:サンタクロースが赤い服を着ているのはコカ・コーラの宣伝がはじまりだと言われています。あらゆる季節イベントが商業化している中で、クリスマスが菓子業界に喧嘩を売りこむかのようで面白いですね。
「おかあさんにクリスマスあげて」 自分ではなく、家族へのプレゼントを求める心。 「おかあさんに」の一言が持つ破壊力に、胸を打たれたという声多数。
所感:いいですね。泣きそうです。これ、サンタさんは、この手紙をコピーして、それをお母さんのプレゼントにしたらいいと思います。
「サンタさん、ぼくの病気をなおして」 この手紙は、読む者の視点を一気に現実に引き戻します。 叶わない願いかもしれない。それでも「書く」という行為が持つ強さを感じさせます。
所感:これはもう、このまま映画のタイトルのようですね。全米が泣きます。
「だれかのぶん、わたしがもらわなくていいよ」
“誰かが喜ぶなら自分はいい”。
無欲の優しさに、大人が泣かされたという話も。
所感:丸に四角を書いて「吾唯足知」という禅の教えがあります。いたずらに施すことはない、みんなに平等に行きわたる世界。おっと、ポーリュシカ・ポーレが聞こえてきたぞ…♪
笑ってしまう手紙、間違っているのに正しく感じてしまう言葉。 それらに共通するのは「気持ちが乗っている」という事実です。
サンタ宛の手紙は、文法的には乱れていても、人の心に強く届きます。 そこには代筆の原点があるとも言えるでしょう。 「うまく書けない」ことを恐れず、まずは言葉にしてみること。 そんな第一歩を支えるのが、私たちの仕事です。
大人になっても、言葉で何かを伝えるのは難しい。 それでも、伝えようとする気持ちがあれば、誰かに届く。 サンタクロースに書いたあの手紙のように。
…ということで、季節外れの架空のサンタネタをお届けしました。さくら文研は遊び心も持ち合わせています。明るい原稿、楽しい原稿、激しい原稿、何でもお任せください!
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