「書けない…」の悩み、あなた一人ではありません

文章が書けない人の抱える自己嫌悪はハンパないものです。

「私はどうして意味の分からない文章ばかり書いてしまうんだろう？」
「おれはどうして作文となると頭の中がとっちらかるのか」
「じぶん、バカなんじゃなかろうか」

心配ありません。
自称「文書のマズい」みなさんは、おそらくむしろ賢い方々です。
昔から天才肌の人は悪筆悪文です。
字が汚いし、言っていることも判らないものです。
なぜそうなってしまうのか…頭の回転に手や口など肉体の動きが追いつかないからです。
文字を書き綴っている間に先のことを考え、それが次の文字や語句に組み込まれるので、書き出しと書き終わりが歪んでおかしな文章になるのです。

実際のところ、文章の巧拙は「要領の良さ」です。
それは修練によって培われるものです。賢い人はその事実に気付き、この修練を怠りません。

ですが、もっと頭のいい人はどうすると思います？

正解は「文章なんか要領のいい人に任せて、自分は自分にしかできないことに没頭する」です！

と、そんなことを言ったらこの記事の存在意義が消し飛んでしまうので、「読める文章が書ける手っ取り早い方法」をご紹介しましょう。

日々の仕事や生活のなかで「何かを書かなければならない」場面は、意外と多くあります。
スピーチ、報告書、挨拶文、自己PR、謝罪文――そのどれもが、「書くことに慣れていない人」にとって大きな負担となります。
このページでは、文章を書くことに悩んでいる方のために、少しでもヒントになるような考え方・整理法を紹介していきます。

◆このページのコンテンツ

「書けない」の正体は３つに分かれる

文章が書けない理由は、人によって違います。
しかし多くのケースを観察していると、大きく３つのタイプに分かれる傾向があります。

頭が真っ白で書き出せないタイプ
「何から書けばいいかわからない」と悩む人はこのタイプ。真面目な人ほど、「正解の言葉」を探そうとして動けなくなる傾向があります。
　
書き出しはできるが途中で止まるタイプ
最初の数行は書けるものの、「これでいいのか」「筋が通ってるか」と不安になって止まってしまいます。
　
書いたものに自信が持てないタイプ
最後まで書いたけれど「幼稚に見える」「自分の気持ちがうまく伝わってない気がする」と感じて下書きのまま放置……。

いずれのタイプも、自分の中にある考えや気持ちを“文章に変換する技術”が不足しているだけです。才能や知性の問題ではありません。

まずは「メモ」からはじめよう

文章を書くとき、いきなり完成形を目指す必要はありません。まずは頭の中に浮かんだキーワードを、メモとして書き出すことから始めましょう。

例として、自己PRを書く場合を考えてみます。

過去に達成した成果
周囲に評価されたエピソード
自分が大事にしている価値観
周囲とどう関わってきたか

こうした断片を箇条書きにしておくだけで、文章にするときの「材料」がそろいます。「一文でまとめようとしない」「完璧な言い回しを探さない」それが書き始めのコツです。

どうしても進まないときの考え方

「メモも出てこない」「頭がぐるぐるする」そんなときには、一度“自分に質問する”のが有効です。

たとえばスピーチの場合。

誰に向けた言葉ですか？
どんな場面で話すのですか？
何を伝えたいですか？
どうしてあなたが話すのですか？

こうした問いに答えるかたちで話を組み立てていくと、自然と“文章らしさ”が生まれてきます。

また、「伝えるべきことを一つに絞る」のも重要です。 「ぜんぶ書こうとしない」 これが、うまく伝えるための逆説的なコツです。

ひとりで抱えなくてもいい

ここまでの内容で、「文章の種」はかなり見えてきたと思います。けれど、どうしても時間が取れなかったり、「この文で本当に大丈夫か」と不安になったりすることもあるでしょう。

そんなときには、外部の手を借りるという選択肢もあります。必ずしも「全部を任せる」のではなく、自分の言いたいことを整理し、伝わりやすい形に整えるというかたちでのサポートも可能です。

誰かに文章を整えてもらうことは、決して「自分に書く力がない証拠」ではありません。「伝えたい気持ちがある」ことの裏返しでもあるのです。

書くことに悩んだら、まずは一人で抱え込まず、「整える手」を使ってください。それは甘えではなく、前に進むための選択です。
些細なことでも結構です。さくら文研にお気軽にご相談ください。

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