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文章作成原稿代筆さくらライティング
 
 

小説代筆ご依頼者様インタビュー

 

平田様(仮名)の場合

以下のインタビュー内容はメインサイト「さくら作文研究所」から転載しています。

ジャンル 自身の政治思想を物語化したディストピア小説
規模 原稿用紙300枚
執筆期間 約1年

 
問1/小説代筆を依頼しようと思われた経緯を教えてください。

平田
大学で政治を学んで社会人になり、40歳を過ぎた頃に9.11事件にショックを受けました。「日本はこれからどうなるのだろう」と本気で悩むようになったんです。
その後、政治界隈の方々や本職の国会議員とじかに話をして言論の世界に関心を持ち、私も自分の意見を持って世間に物申したいという気持ちが強まりました。
 

そして、いざ自分の思想を文章にしようと考えた時、小難しい論文にするよりも、誰でも気軽に読める小説にしたらどうかと思いました。

さっそくチャレンジしました。
もちろん、小説執筆なんてはじめてです。上手に書ける自信は毛頭ありません。

案の定、私が古い人間であるためか、文章が固く、子供たちに見せても「むずかしい」「おもしろくない」と言われ、核心部分に入る前に投げ捨てられてしまいました。
読んでもらうには、重たいテーマを現代風のエンターテインメント的な味付けで著さなくてはならないようです。

他にも困難がありました。私自身、毎日仕事があり、休日は家族サービスや読書に時間を割かねばならず、小説を書いている時間がないのです。

こうなるとお手上げです。自分では書けない、でも形にはしたい……。

 
問2/最初にどのようなアイデアをお持ちでしたか? また、形にするうえでどのような課題がありましたか?

平田
基本構成はいわゆる「ディストピア小説」です。国家や国民になんらかの厄災が降りかかります。地政学的な危機や政治腐敗などです(アイデアはいくつもありました)。

そこに主人公があらわれて問題を解決します。
彼が実践するのは、メタ的に言えば私の腹蔵する政治的意見なのですが、実現にあたって予想しえない困難が起こり、国民を苦しめます。
それを解決して平和に導く……というのが、主な構成です。
ヒーロー小説とも言えますね。

課題は、前述の通り、エンタメ化にあたり私が流行を知らないこと。文章を日頃書きなれていないこと、私に時間がないこと。

誰かに書いてもらうという発想は、最初からありました。
しかし、知り合いに自分の政治的な思想を吐露して物語化に加担してもらうのはセンシティブなことです。
私の思想は、自分で言うのもなんですが、パンク的なリベラルですから、その後の人間関係に支障をきたすかもしれません。

となると、私の周辺にいない、全く無関係の第三者に頼む必要があると思っていました。

 
問3/「さくらライティング」をどのように知り、利用を決めたのですか?

平田
ネットで検索して見つけました。前述の通り、見ず知らずのライターさんに書いてもらう必要があると思ったからです。

いくつかのライター事務所にメールしました。SNSやクラウドソーシングにも連絡しましたし、つてをたどって1、2冊本を出しているようなプロとも話をしました。

その中で、さくらライティングさんが最も柔軟でコミュニケーションがとりやすいと感じたので、正式に依頼をしたわけです。

一応申し上げておきますが、さくらライティングさんが私のパンク的なリベラルに同調した、というわけではありません。
小説という創造性の範疇で、政治的な意見をコントロールする術を持っておられる……そこまでです。

 
問4/ご依頼時に、どのような情報や資料をご提供いただきましたか?

平田
私が途中まで書いていた企画のメモと、出だしの文章のデジタルデータをメールでお送りしました。あとは、参考になるネット記事などのURLですね。
見ておいていただきたい映画などもありましたので、ご案内しました。
アマゾンで購入してご覧になったそうです。

 
問5/打ち合わせや取材を通して、どのようにアイデアが整理され、具体化されたと感じましたか?

平田
最初に一度だけ対面してお打合せをしました。
事務所にお招きし、3時間ほど自説の大枠を語らせていただきました。ICレコーダーで録音されていました。

その後は電話やメールのやり取りです。
さくらライティングさんからは事細かに質問と提案が来ました。
私は短気な性分なので「アイデアは渡したんだからさっさと文章にして!」と多少イライラしたりもしました。

しかし、ある時、「さくらライティングさんは私にとって試金石だ」と気づきました。
私がこの人に分かるように説明しない限り、この人は私の意見を汲んだ物語を作ることができず、ひいては私の意見が読者に伝わらない。
多くの人々にじかに対面して事細かに説明するのは手間ですが、さくらライティングさんにさえ丁寧に説明すれば、あとは本を通じていろんな人に同時進行的に伝わっていく。効率的なんです。

それに気付いてからは、冷静に、懇切丁寧に説明を申し上げました。
すると、さくらライティングさんの提案の質が変わってきました。最後あたりはあちらの方が過激なリベラリストになっていたかもしれません……あくまで〝創作技術上〟ですが。

 
問6/見積もりや構成案の提案時の印象や感想をお聞かせください。

平田
構成案は、さくらライティングさんが私の草稿を下敷きにして、物語としてふさわしい流れに変換してくれました。

私はそれをさらに踏み込んで監修しました。

私はなるべくたくさんのエピソードを組み込みたいと思っていましたが、さくらライティングさんいわく「散漫になりかねない」とのこと。
でもどうしても譲れなかったので、とりあえずそのまま仕上げてもらって、散漫になったらあとでカットしてもらうことにしました。

さくらライティングさんは私の意向を汲んでなるべくたくさん組み込めるように努力してくださいました。あとでカットしたのはわずかで済んだように思います。

原稿料は、私が自分で草稿を仕上げていたので、企画の分だけ原稿用紙単価を割り引いていただきました。
安価だったのは地方価格(鹿児島)もあったかもしれません。東京の作家さんにゴーストを依頼していたらもっと跳ね上がっていたでしょう。

 
問7/制作中の進捗報告やコミュニケーションについて、気づいた点はありますか?

平田
私の小説は12章構成で、一章ごとに確認用のPDF原稿が送られてきました。

確認原稿に自分で手を入れたかったので「ワードファイルをください」とお願いしたところ、最新の原稿が私とさくらライティングさんのどちらにあるのか分からなくなりかねないのでご一考くださいとのお返事でした。

いかがなものかと思いましたが、考えてみれば、さくらライティングさんの方で最後まで責任をもって仕上げたいということなのだと思い、了承しました。

私の性格からして、進行中の原稿を手に入れたら、思い付きでアイデアを挿し込みまくって、構成案とかけ離れたものにしたに違いありません。
そうなると、さくらライティングさんが次に送ってくる章とつながらなくなり、物語は完成しなかったでしょう。

物語づくりは長期間におよぶので、辛抱しながら丁寧に作っていくものなのだと知らされました。

※ さくらライティング補足:各種条件にご同意いただけました場合、各章ごとの書き換え可能データのお渡しも承っております。

 
問8/初稿を受け取ったときの感想を教えてください。

平田
構成案作成の時に、小説でスペクタクルな効果を期待してはいけないと釘を刺されていました。映画のように派手なアクションや視覚効果は、文字だけの表現形式である小説では不向きだとのことです。

そんなものかなと思いつつ受け取った初稿は、インパクトのある情景描写が随所にちりばめられており感動しました。
「視覚効果も行けるじゃないですか」と言うと、「それはお客様の想像力が豊かだからです」と褒められました(笑)

ともかく、私が予想していた以上の筆力と表現力だったので、すごく安心したのを覚えています。

 
問9/修正プロセスでは、どのようなやりとりがありましたか?また、それがどのように作品に反映されたと思いますか?

平田
これは申し訳ないエピソードなのですが、私の政治的意見をもとに執筆していただいているにもかかわらず、途中で私自身の考えが変わってしまい、修正をお願いしたんです。

さくらライティングさんでは基本的に一度本執筆に入った作品の構成案の変更は不可とされているのですが、無理を言って修正をしていただきました。

大幅な変更ではないつもりでしたが、全体に大きく波及しました。細部というのはおそろしいものだと実感しつつ、その細部に気が配れることへの感嘆は尽きませんでした。
まさに政治そのものです。

 
問10/完成した小説を読まれたとき、どのような感想を抱きましたか?

平田
素直に感動しました。構成案の通りといえばその通りなんですが、それ以上のものがあります。

構成案に書かれているストーリーラインは、基本的に出来事の俯瞰図なんです。
ところが実際の本文は三人称で、主人公の肩ごしの目線。そのカメラアングルでいろんな出来事が起こる。つまり構成案に描かれていない臨場感があるんです。

どうやって書いているのか聞くと、執筆しながらその都度最適な描写を模索しておられるとのこと。
こういう芸当は、単なる「筆まめ」「文章上手」ではできないことです。

 
問11/周囲の方々(ご家族、ご友人など)の反応はいかがでしたか?

平田
最初は電子書籍にして、その後、自家製本しました。
仲間に読ませると「おまえらしいな」と言われました。
驚いたことに、誰も私が書いたと信じて疑わないんです。

さくらライティングさんには「自分が書いたことにしたい」と伝えていましたので、そのように文章を調節してもらっていました。私らしい表現でないところは、折々の修正で変更していただきましたし、納品後のワードファイルを自分で書き換えたりもしました。

読んだ人が「おまえらしい」と言ったのは、文章よりもストーリーそのものだったかもしれません。だとしたら、それも大成功です。
実際は、私とさくらライティングさんの力が結集されているのです。そこでもさくらライティングさんは見事な影となっています。

 
問12/他の利用者に向けたアドバイスがあればぜひお聞かせください。

平田
アイデアの価値って、自分の中であっためておくだけではダメで、やはり形にする必要があると思うんです。
形にするのは、自分以外の人に自分の想いを伝えるためでもありますけど、なにより自分自身でアイデアを咀嚼し、深めるため。
無理をすれば自力でできないことはないでしょうが、私はさくらライティングさんというフィルタを通すことで、自分の考えをより客観的に知り、強固にすることができたと思います。

ゴーストライターは、単なる便利屋ではありません。代わりに書かせるならテキスト生成AIでいいんですから。ゴーストライターとのコミュニケーションを通じて自分自身に出会うことに、刮目すべき点があるのです。
その効能は、依頼してみた人でないと分からないかもしれませんね。