menu

お問い合わせ

無料お見積り

TOP
LINE
文章作成原稿代筆さくらライティング
 
 

自分史・小説ご依頼者様インタビュー

 
依田様(仮名)の場合

以下のインタビュー内容はメインサイト「さくら作文研究所」から転載しています。

ジャンル 友人との記憶と夢を刻んだ半自伝・半小説
規模 原稿用紙300枚
執筆期間 約1年

 
問1/半自伝・半小説という一風変わった作品の執筆を依頼しようと思われたきっかけを教えてください。

依田
50を過ぎた頃、同級生の親友が病気で亡くなりました。
それまで老いや死について深く考えることはありませんでしたが、同い年の友人が亡くなり、はじめてはっきりと実感しました。

自分もいつどうなってもおかしくない。時は無常に過ぎていく。その中で自分が生きた証はあるか……。
我が身を振り返ると、小さな事業は波に乗せたし、子供も自立したので、ひとまず無難にやりおおせたように思います。

しかし、心の奥深くを訪ねると、昔いだいていた夢、いつかやろうと思って忘れていたことなど、未達成のあれこれが無数に出てきました。
思い出した途端、いてもたってもいられなくなりました。

〝残り少ない人生、一つ一つ片付けていこう。〟

昔、亡くなった親友とバンドを組んでいた時、「いつかCDを出そう」と言い交わしていたので、遺された音源で実現しました。
好きだったビートルズの聖地巡りを、彼の写真とともに巡礼しました。
共通の知己をあつめて偲ぶ会をしました。

こういうことを通して、私がやりたかったことの多くは、親友と時間を過ごすことだったんだなと、改めて自分の本心を知りました。

そこでふと、自分の人生と亡くなった友人の「if」を集めて小説にしてみたい、という願望が生まれました。
早速自分で文章をつづり始めたのですが、書いてみるとなかなかうまくいかず、時間もかかります。
一方で、つくるからには素晴らしいものにしようと、製本や印刷について夢が膨らみます。

実際と理想のギャップに困難を感じ始めた時、文章のプロに小説を代筆してもらうという選択肢をインターネット上で知ったんです。

 
問2/最初にどのようなアイデアをお持ちでしたか? また、それを形にするうえでどのような課題がありましたか?

依田
核は自分と友人の関係性です。
物語の冒頭は本当にあった出来事で進み、彼が病気になるところまではリアルです。自分史と言えます。
そこから先、彼が全快して私と再び若い頃のようにいろんなことを楽しむ――というところはフィクション、小説です。

フィナーレのイメージは何となく頭の中に浮かんでいたのですが、現実とフィクションシーンのつなぎめと、そこからフィナーレへ盛り上げていくプロセスは、熱意だけでは書けないと思いました。

時間を費やせば力業で書けるかな?と思ったのですが、障害が2つありました。

一つは時間。事業をしていると忙しさにかまけてしまいます。

もう一つは、自分が小説世界の登場人物でもあるために、客観的になれないこと。
筆を執りながら、どこかで他人の目を入れなければならないと思いました。
全部書き上げたのちに誰かに読ませて修正するという考えもあったのですが、大規模なやり直しが必要になったらと思うと……最初から任せた方がよいように思いました。

 
問3/「さくらライティング」をどのように知り、利用を決めたのですか?

依田
たまたま偶然、ネット上で見つけました。
ふと目にとまって、WEBサイトの概要を読んで、「代筆を頼むのもありかな」と。

とりあえず、どんな感じで任せられるのか、お値段はどのくらいか、メールフォームから尋ねたんです。
すぐ返信をいただいて、何度かやり取りをし、代筆お願いすることにしました。

決め手は、予算はもちろん大きいです。私の半自伝・半小説は原稿用紙で200~300枚くらいを予定していました。大長編ですが、いくらか〝おまけ〟していただいたいて。 

それと、私がお送りした企画に、詳細な批評と提案を送っていただいたことも大きいです。
それを読んで、正直それをもとに私自身がもう一度チャレンジしてもいいかな、と思ったくらい。
提案だけ購入できるか打診すると、それでもOKとのお返事をもらいましたが、「自分の企画をもとにプロが文章化するとどうなるんだろう?」という別の好奇心が持ち上がってきて、最終的に「全部お願いしよう」と。

迷いはそれほどありませんでした。
いただいた批評と提案から、結構信頼をしていましたし、執筆前に作成していただいた構成案は、全部で20ページくらいありました。私のお送りした草稿より多く、それだけのものを書く時間をすでに取っていただいたわけです。

やり取りはメールだけで、顔も知らない、声も聴いていない状況だったのですが、不思議と不安はありませんでした。

 
問4/ご依頼時に、どのような情報や資料をご提供いただきましたか?

依田
私の書いた企画メモと、冒頭部分の原稿をお送りしました。

アイデアからお願いする場合と、草稿がある場合と、途中まで本文を書いている場合とで、原稿料が違いますよね?

私の場合は、企画の全体像を一応仕上げていた上に、本文の冒頭部分に着手していたので、かなり値引きになりました。

資料はマイクロソフトのワードファイルでお送りしました。

手書き資料として作中人物の住家の間取りなどの図面メモがありましたが、それは携帯電話のカメラ機能で写真を撮って送りました。

 
問5/打ち合わせや取材を通して、どのようにアイデアが整理され、具体化されたと感じましたか?

依田
送った資料に対し、メールでいくつか質問を送ってこられたので、回答を返信をしました。
そういうやり取りが何度かあって、それが打ち合わせにあたるのかな。

電話やオンラインミーティングで打ち合わせしてもよかったのですが(実際にその提案もいただきました)、私の方が事業で時間を取れず、結局全部メールのやり取りになりました。

構成案の作成に際し、企画の随所に提案をいただきましたが、基本的にこちらの意図を最大限にしていただき、一度こちらがお断りした提案は、二度と持ち出されませんでした。

実は私の中で、プロのクリエイターに対して偏ったイメージがあって……。自分がいいと思ったことを意固地にゴリ押ししてくるのではないかという不安がありました。
でも、それは最後まで全くありませんでしたね。

ただ、メディア特性ということについて、かなり細かくご指導をいただきました。

簡単にいうと、文字で紡ぐ小説という表現方法は、映画や写真とは全然違う、ということです。
ハリウッド映画のようなスペクタクルなものを小説にしようと思ったら、ちょっときびしいよ、と。
逆に人間の心理や人間同士のアヤといったものにはうってつけとのこと。
大変おもしろく、勉強になりました。

 
問6/構成案や見積もりの提案時の印象や感想をお聞かせください。

依田
構成案は、登場人物の設定やストーリー展開について綿密に表したものを確認させていただき、修正や変更をお願いしました。物語の細部はこのようにして仕上げていくのかと、感心していました。

見積金額は【原稿用紙枚数×原稿用紙単価】で、前述の通り単価を下げていただいたので、無事に自分の貯めていた小遣いで賄うことができました。

数度のメール打ち合わせを経て構成案が完成し、本文執筆にはいる直前に着手金の請求をいただきました。
提示額はお見積金額の1割程度。構成案の時点ですでに3稿・4稿と何度も変更を重ねていたので、その時点で全体の一割程度の着手金は妥当な感じがしました。

 
問7/制作中の進捗報告やコミュニケーションについて、満足した点や改善してほしい点はありますか?

依田
私の依頼した半自伝・半小説は10章構成でした。
1章書き終えるごとにチェック用原稿が送られてくるので、熟読して修正変更内容を返信します。
何稿かやりとりし、最終的に私が完全OKを出すと次章へすすむ、という流れです。

1章あたりにかかる時間は、その章のボリュームや複雑さによりますが、20日~1か月程度です。
制作中は1週間~10日に一度、進捗報告メールがありました。
目下構成案のどの部分を書いている、どういう部分で苦心している、どういう部分でもう少し情報が欲しい……といったことが送られてきます。

たまに「非常に苦労しているので、ご案内に時間がかかりそう」といったことも知らされました。

定期的に物語の続きが送られてくるのは、私だけが読める連載小説があるようで楽しみになっていました。
不満と言えば、ちょっと時間がかかることがあるくらい。
もっとも、急いで書き上げられて拙いものになるくらいなら、じっくり書いてほしいと思っていました。

 
問8/初稿を受け取ったときの感想を教えてください。完成形への期待感や、修正のリクエストがあれば具体的にお話しいただけますか?

依田
構成案を読んでいるので、どんな内容が送られてくるかはわかっているんです。それでも本文を読む驚きがある。
「ここをこう書くとは」「なるほど、こう来たか」という具合です。

自分がイメージしていたところと違うところもあるのですが、先を読み進めるとちゃんと意味のある違いになっている。辻褄だったり均衡だったりに整合性があるんですよ。
小説を書きながら常に俯瞰していられるところが「プロだな」「数を重ねておられるな」と感心しました。

自分だったら今書いているその部分をしたためるので精一杯ですからね。
そこを適切に全体を統御してくれる――それに気づいたら、任せることもひとつの楽しみになります。

 
問9/完成した小説を読まれたとき、どのような感想を抱きましたか?

依田
不思議な感じがしましたよ笑

前の質問で答えた通り、なにしろ大筋を自分で考えているんですから。構成案を読んでいるので、結末も知っているんです。
それでもなんというか、しみじみとした感慨がある。
適切な例えかどうかわかりませんが、人気小説が映画化された時のような。イメージが実体化した感じ。
筋を知っていても、切り口は自分にないものだから、新鮮です。

文章や描写については、さすがというほかありません。

実は依頼の際に「この作品はあくまで私が書いたことにしたい」と伝えていたので、あまり華美な描写やマイナーな語句のチョイスは避けてもらっていました。
私の送った資料やメール文から、いかにも私が書いたかのような文章に近寄せて全文を書いてくださいました。

 
問10/ご自身のアイデアがどのように作品に反映されていると感じましたか?

依田
文章にも企画にも、私らしさしかありません。その点は完璧です。

納品はワードファイルで、原稿料を全額お支払いした後は、晴れて原稿は完全に私のものになりました。

読み直して、どう考えても私の使う語句じゃないところや、私らしからぬ表現は、自分の手で改めました。

それにしても、仕上がった小説の一部分でも変更しようとすることの難しさと言ったら。
お城の石組みのように、ひとつの石が全体と絡み合っているんです。
容易なことではないですね。

 
問11/周囲の方々(ご家族、ご友人など)の反応はいかがでしたか?

依田
知り合いの印刷所に原稿データを持ち込んで印刷製本し、自費出版しました。

完成した本を友人知人に送ると、すぐに各所から感想が寄せられました。
多くの知人は亡くなった親友のことも知っていましたので、感激していました。

中には「おれも自分史や小説を書きたい」と言い出す人もいましたよ。

仕事関係で配布するとみな驚き、一目置かれるようになりました。中には「先生」なんて呼んで茶化す人もおりますが笑

いずれにしても、身の回りの人間関係が急に活性化したように感じます。
一つの本の生み出すエネルギーを、まざまざと知らされました。

 
問12/「さくらライティング」のサービスについて、どのような点に満足されていますか? また、小説を完成させたことで、どのような気持ちの変化がありましたか?

依田
大満足です。長編小説を自分で書き終えるのは、時間的にも力量的にも不可能でした。
私の人生のやりのこしが叶えられただけでなく、人間関係まで活性化して、人生が次のステージに進んだかのように思います。

自分で文章を書いていないことについて、一時は自分も引っかかることがあったのですが、今はありません。
根幹となるアイデアは自前ですし、修正変更も自分の意志です。

それに、ものづくりというのは、全体を指揮する人・企画する人・技術を用いる人など、分業で行うものです。
実際の商業作品でも、作家と編集者が揉み合って作品をつくっているといいます。

小説や物語は、必ずしも、徹頭徹尾一人の力で完成させなければいけないものではないと思います。
だって、チームの方がいいものができるに決まっているのですから。三人寄れば文殊の知恵です。

 
問13/他の利用者に向けたアドバイスがあればぜひお聞かせください。

依田
本をつくるきっかけは、親友との関係と人生の夢、その2点でした。さらに、それらをいかに形にするかがポイントでした。

一から自分で何もかもやろうと努力することも、意義のあることだと思いますが、人生の時間は有限ですし、人に頼む方が理があると思います。

この年齢になると「どうやって夢を叶えるか」でなく、「どれだけの数の夢を叶えるか」が大事です。
思い残してしまわざるをえないことを、一つでも減らそうとする意識です。

もっとも、夢は叶えれば叶えるほど、次々に生まれていって、新しいステージを提示してきます。
それにより、人生が驚くほど厚く豊かになります。
私はそれを、本づくりを通じて知ることができました。

今迷っている方は、躊躇せず、問い合わせだけでもしてみるのがいいのではないでしょうか。