制作事例
さくら文研には様々なゴーストライティングのご依頼があります。そのうちいくつかを「さくら文研代筆カルテ」として匿名でご紹介しましょう。
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さて、小説の代筆にはいろんなタイプがあります。
- 商品の使用イメージを伝える小説代筆。
- セルフブランディングのための小説代筆。
- 販売・利益創出のための小説代筆。
- 自分の想いを形にするための小説代筆。
4番目は何やらお花畑感のある動機ですが、実は一番多いのがこのタイプのご依頼です。長年頭にあったアイデアを形にするというよりは、思い出をまとめたり、人生のifを考えて先を想像したり。半自伝といいましょうか、こういうご依頼をされる方は、とてもまじめで、素直で、ポエットな傾向の方が多いようです。
この時のご依頼様はまさにそのグループに属する中年男性。家族を愛し、仕事を愛し、日頃から人生をしっかり味わうようにして生きていらっしゃる、そんな雰囲気がメールや電話から伝わってくる方でした。
映画がお好きなようで、作品の部分々々のイメージを克明にお伝えくださいました。当方は構成台本をつくり、それらの各シーンを一つのストーリーラインに数珠つなぎにしていきました。
しかし、映画と小説は違うもの。かたや動画、かたや文字。同じ物事を伝えるにしても、メディアの特性から生じる向き不向きがあります。
たとえば、アクションシーンを描くなら、断然文字より映像の方がいいでしょう。もちろん、筆をたくましくすれば、文字でも伝えられないことはありません。けれども何度もアクションシーンが続く展開だと、文字だけではどうしても読者は疲れますし、結局動画の方が効率よく興奮とスピード感を伝えられます。
お客様にはこの点をよくよくお伝えし、物語としての完成を目標とし、構成・執筆させていただきました。
物語の前半はご依頼主様の人生の事実、後半はIf。後半部分は私からも提案をさせていただき、お客様と一緒に演出を掛けてまいりました。
完成までだいぶ時間を要しましたが、結果として非常に満足をいただきました。
いつもいつもこんなお客様とこんなお仕事ができたらと思います。
中にはとんでもなく大変な仕事もありますから……。
ジャンル | ほのぼのエンターテインメント |
規模 | 原稿用紙380枚 |
執筆期間 | 約一年半 |
価格 | 90万円以内 |