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ゲームシナリオの作成代行|代筆カルテ・さくら文研

 

さくら文研代筆カルテ

さくら文研には様々なゴーストライティングのご依頼があります。そのうちいくつかを「さくら文研代筆カルテ」として匿名でご紹介しましょう。

5)ゲームシナリオの代筆

世の中にはいろんなカルチャーがあります。その中で社会一般に受け入れられて価値の高いとされるものが【メインカルチャー】、一方、マーケット的にニッチであまり高尚とされないものが【サブカルチャー】なんて言われたりします。どちらカルチャーも表現の場は映像だったり本だったり、絵だったり文章だったり、メディアは案外同じです。つまりカルチャーとは中味そのものなのですね。

だけども、中味のクオリティに関わらず、表出メディアによって線引きされているカルチャーがあります。【コンピュータ・ゲーム】です。

ご依頼主 CGデザイナ(男性)
依頼内容 キャラクターデザインはできているのだが、ゲームのストーリーが思いつかない。

前回のカルテ「C小説の冒頭だけ」のケースと同じように、この方も物語のキャラや設定にご執心のタイプ。ですがコチラの方はもともとデザイナーで、ストーリーは専門外。あまり深くは聞けませんでしたが、肝心のプランナーさんが、いないんだか消えたんだか。困り果ててさくら文研にご連絡くださったようです。日頃さくら文研にゲームシナリオ作成の依頼はありませんから、ちょっとびっくりしました。

実は私、ごく若い頃にゲームのシナリオを書いていた時期があり、たった一本だけですが、リリースしたことがあります。ですからこの話が来た時は、かなり親近感を感じました。が、心のどこかに不安がありました。何しろゲームライターだったのはかれこれ十ン年前。それ以来、シナリオどころかゲーム自体をやらなくなっていましたから、最近のゲームのことなんてサッパリ分からなかったのです。

ご依頼内容を伺いますと、ゲームのジャンルはアクションですが、アドベンチャー部分があり、いくらか分岐要素が欲しいとのこと。くわえて、主人公のキャラデザがあるのでそれは絶対に活かしてほしいとのことでした。分岐があるということは、ストーリーが単線では無く、幾筋か設けることになります。複雑な仕事になりそうです。キャラデザを活かすとなると、いでたちから設定を膨らまさなくてはなりません。キャラデザを見ると……半人半獣。これは厄介でした。

さすがのさくら文研も「グウの音」です。お断りを申し入れました。しかしお客様も「どうかゝゝ」と懇願。そこでさくら文研は「完結作品を仕上げるのは納期的にも予算的にも難しいので、ストーリーチャートくらいなら」と業務内容の軽減をお願いしました。これが了承され、制作となったのです。

けれども私も根が文章書きですから、ストーリーを考えてそれをチャートにまとめるに止めるなんてこと、できませんでした。結局膨大な量のテキストを書き上げてしまい、エンドは条件分岐にするなど大盤振舞。限りある予算は上限いっぱいで頂戴しましたが、業務的には大赤字でした。

◆ ◇ ◆

【コンピュータ・ゲーム】は、表現するメディアが他のカルチャーと違いますが、その違いこそ、他のカルチャーにない複雑さを醸し上げる【ネオ・カルチャー】です。私はこの点を計りかねて、赤字仕事をやってしまったのでした。ゲームを扱うには、すでに頭がロートルなのかもしれません。

……が、楽しんで書いていたのは事実ですよ。

ジャンル アドベンチャーゲーム
規模 原稿用紙10枚(の予定を30枚)
制作期間 1か月以内
価格 3万円以内

→【代筆カルテメニュー】へ。

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