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無心手紙の作成代行|代筆カルテ・さくら文研

 

さくら文研代筆カルテ

さくら文研には様々なゴーストライティングのご依頼があります。そのうちいくつかを「さくら文研代筆カルテ」として匿名でご紹介しましょう。

7)お金の無心の手紙

友人・恋人から姦通・親の仇まで、世間は様々な人間関係で溢れています。民主主義だ平等だといっても、人間ふたりいればなにかしら上下が生まれてしまうものです。それを「そうじゃないよ!」と言うのが法律や道徳なのでしょうけれど、現実問題どうすることもできやしません。特にお金が絡んだりすると……。

ご依頼主 30代経営者(男性)
依頼内容 叔父に事業資金を借りたいので手紙を書いてほしい

このご依頼主様は30代といっても20代前半のように若々しくエネルギッシュで、そして無垢な方でした。俳優を志して上京し劇団を立ち上げ、一時期は波に乗っておられたのですが、だんだん落ち目になり、いよいよ運営が行き詰ってきました。むろん、俳優だけでは将来経済的に不安があることは覚悟をされ、別の事業も行ってもいらっしゃったそうですが、どうやらそちらも左前に。金融機関は頼れず、思いついたのが親戚の叔父さん。大企業の元重役で、すでに定年退職されており、小金を貯めているのは明らかでした。それでこの方からお金を借りるべく手紙を書こうと筆を取ったのですが、うまくまとめられず、さくら文研にメールをいれたとのことです。

お金というのは怖いもので、「世の中お金じゃないよ」と言っても、結局は一事が万事お金に左右されてしまいます。ネガティヴ要素は悪印象につながることも。たとえば「お金が無い=まともな職に就けない」「破産した=身の程知らず」。こういう論法が、事の真偽を確かめる前に先入観的に刻みつけられてしまうのです。つまり、今回のご依頼でも「お金を貸してほしい」という頼みは、いくら親戚でも「ロクなもんじゃねえ」としか思えないわけです。

しかし、モノには頼み様ってものがあります。たとえば「ボクの事業に投資してみませんか?」。こういう尋ね方は「貸して」よりは多少知的だし、いくらか挑発的なカオリもし、プライドの高い人は「じゃあ」と出すかもしれません。

というわけで、さくら文研はその旨の手紙制作をご提案しました。けれどもご依頼者様は拒否されました(理由は分かりません)。ならば正攻法で……ということになりますが、モロに「貸して」ではケンモホロロの可能性が大です。そこで、ここはワンクッションおいて「経営について相談したいから会ってください」という手紙を書くことにしました。まあ、普通その手の手紙が届いたら、誰でも「金だな」とピンときますが、そこは親類の弱みに付けこんで……いや、そうでもしないとお金なんて借りれませんから。

お手紙を納品後、ご依頼主様がお金が借りられたかどうか、分かりません。私共のお仕事は、あくまで代筆。一つの目的のために知恵を絞って文を起こしますが、そこから先は追跡しませんし、してもいけません。ゴーストを使った人は、その残影を生涯抱えます。そこを私たち代筆者が掘り返して刺激するのは、そのお客様を脅すに等しいことです。厳禁です。

ですが、このご依頼主様は芸能商売。どうしても風のうわさの立つお仕事です。今もお元気でいらっしゃるようで、結構なことだと思います。

ジャンル お金の無心の手紙
規模 原稿用紙3枚以内
執筆期間 2週間以内
価格 2万円以内

→【代筆カルテメニュー】へ。

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