さくら文研代筆カルテ
さくら文研には様々なゴーストライティングのご依頼があります。そのうちいくつかを「さくら文研代筆カルテ」として匿名でご紹介しましょう。
10)研修レポートの代筆
団塊ジュニアギリギリ最後くらいの世代である私。とにかく人口が多くて、それはそれは競争が激しゅうございました。偏差値教育・受験戦争・学歴社会。私が中学・高校の頃は「個性が云々」なんて言葉はまだまだ珍奇に聞こえたもので、だいぶ後になって「人間はやっぱりレッテルじゃ決められないよな」などと思ったものです。しかし、自分が管理職的な立場になって部下をなるべく公平に評価しようとしても、結局ペーパーテストみたいな手段に頼らざるを得ないという……。営業成績とか顧客満足とか、日頃から優劣のつく判断基準の無い業務の場合、しかたがないようです。
ご依頼主 | 50代(男性) |
依頼内容 | 研修会のレポートを代筆してほしい。 |
ご依頼主様は、社内の義務参加の研修会を受講後、こんな宿題を出されたそうです。「資料を読んで感想をレポートで提出せよ」。しかし、忙しくて書いている暇が無いので、さくら文研にお問い合わせくださいました。一瞬「自分で書けないだけでは?」と思いました。けれども伺ってみると、営業畑でしかも管理職なので本当に時間が取れず、正直研修会を受講する時間も惜しかったご様子。年齢とメールの文章から察するに、会社でだいぶ上役の方なのではないかと思いました。
課題論文や宿題の代筆依頼は結構あります。中には進学や昇進、資格取得に絡むものもあり、頼む人の熱意や節操を疑います。一時期、卒論代行・宿題代行の業者がメディアで話題になりましたが、頼む人がいるから引き受ける人がいるのか、引き受ける人がいるから頼む人がいるのか……ホトホト呆れます。とある法曹関係者の指摘によると、これは「私文書偽造」「偽計業務妨害」など、レッキとした犯罪になるそうです。だから、さくら文研では試験や宿題は引き受けません。
……といいつつ、さくら文研はこのレポートをお引き受けしました。むろん、考え無しに受注したわけではありません。ご依頼者様が会社の上役であること、会社が零細規模であること、宿題の是非が資格取得や昇進等に関わらないこと、書く内容のほとんどを、ご依頼主様がすでに箇条書きでまとめておられたこと……等々、いろいろな条件があわさって、お引き受けした次第です。具体的な業務は、箇条書きを文章化し、レポートの書式に合わせただけ。それだけ、ホントにそれだけなんです!
……って、まるで言い訳みたいですね。
◆ ◇ ◆
幼い頃、宿題をさぼったり誰かに写させてもらったりしてバレるとよく言われたものです。「誰のための宿題だと思ってるの!」。確かに正しい。本来宿題はそうあるべきです。しかし、さくら文研に舞い込むたくさんの「大人の宿題のご依頼」に、本当にそういう趣旨で行われている宿題は少ないように思います。複数回の講義で構成されるセミナーなら、毎回の習熟度をチェックするための宿題はありえるかもしれません。でも現実は講師の自己満足か、その講師がコンサル等外部の人間の場合、引き受けた以上何かしら提供しないといけないという形式的な感じのものばかりです。経営者の方、研修を企画される方、ご注意ください。下手な研修を行っても、コンサル業者と代筆業者を儲からせるだけですよ!
ちなみに、きょうびの感覚で言ったら、こんなセリフが聞かれそうです。
「宿題って、残業代出るんですか?」
ジャンル | 宿題レポート |
規模 | 原稿用紙5枚以内 |
執筆期間 | 1週間以内 |
価格 | 1.5万円以内 |
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